知識の記録方式において、記録した知識をどのように検索するかは重要なことである。見つけることのできない記録など意味がないことである。現在のホルダー名称、階層、ファイル名における問題とファイル形式や、ソフトウエアの違い、保存場所の違い、OSの違いなどによる問題とソフトのバージョンアップによる過去バージョンのデータの互換性の問題などの解決方法を考えなければならない。
更に、検索の方法そのものについても、解決しなければならない。それは、現状の検索ツールを使っても、欲する情報を得ることができているかという点では、不満足である。欲しない情報が混ざっている。検索結果が膨大であり、その表示順番はユーザからみて、コントロールできないことなどである。結局、探すことに多くの時間とストレスを感じているはずだ。私もその被害者である。
少なくとも、自分で作成したデータはすぐに見つからなければならない。企業の中でも、欲しい情報はすぐに必ず見つからなければならない。このことに対して、行っていることは、ホルターとファイルの名前の付け方の工夫に依存している。そして、ファイルを開かないとそれが欲しい情報であったのかが確認できない試行錯誤作業を繰り返している。この方法からの脱却が必要である。海外との共有にもファイル名が理解できないという問題がある。
異なる経験を経てきた人達であっても、誰でもそれぞれが欲する情報を見つけることができることができなければいけない。そして、更に、自分では当たり前なことだと思っていたことが、そうでないことが気づくとか、知ることができるとか、見えていなかったことを知ることができるなど、このようなことが実現できなければ、知識を記録した価値が生まれない。知識の記録方式はその情報を活用できて初めて価値として認識される。
人の記憶をうまく利用しながら、検索の方法を考えることが現実的な方法だと考えています。検索だけで、単語だけで、本当に知りたいことを見つけることができないのは分かっている。その単語すら忘れてしまった場合にどうすべきかに関心を持たないと活用ができない知識の記録方式になってしまうだろう。そこで、人が記憶できていること、それも誰でも(殆どの年齢層の人が)記憶していることを用いて、知識を検索する方法が良いだろうと考えている。ある点では、心理学的な研究成果を利用することが有益だと思っている。
このようなことを考えて、知識の記録方式の開発を進めていきますので、今後とも、引き続き宜しくお願い致します。